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37歳の妊娠率はどのくらい?卵子凍結は何歳まで可能?医師が解説します

37歳の妊娠率はどのくらい?卵子凍結は何歳まで可能?医師が解説します

2025/4/22

『37歳、まだ間に合う?』というご相談が増えています 


年齢とともに、妊娠の確率は下がると言われています。とはいえいわゆる「高齢出産」の年齢で無事にご出産するかたも多数います。この記事をご覧のかたは、37歳前後のかたが多いかもしれません。では37歳前後の妊娠確率はどれぐらいなのでしょうか。また、何歳まで妊娠することができるのでしょうか?

じつは、当院にも皆さまと同じくらいの年齢の患者様から

卵子凍結は間に合う?

出産はまだできるの?

といった相談・ご質問をいただくことが増えています。

この記事では37歳前後のかたの妊娠・出産など、女性の体と卵子がもつタイムラインについて医師の視点で詳しくご案内します。

年齢と卵子の質・量のリアル

女性が自然妊娠する確率は、35歳で18%、40歳だと5%と低下します。(※1)37歳の確率は、約11.5%です。

(※1)1周期当たりの妊娠率


上記のように20代や30代前半と比較すると、とくに、35歳以降からは妊娠確率が急激に下がることがわかります。

※婦人科ラボ「実は思っているほど高くない「自然に妊娠できる確率」」よりデータ引用

さらに年齢とともに妊娠確率が下がるだけでなく、受精卵が形成される際に染色体異常が起こる確率が上がり「ダウン症」などの発生率もあがります。ダウン症候群の子が生まれる頻度も、35歳以降増えていき37歳の場合で約4.4%です。

女性の年齢と子どもの染色体異常の頻度:女性の年齢 ダウン症候群の子が生まれる頻度 染色体異常をもつ子が生まれる頻度

出生人数あたり 出生千対 出生人数あたり 出生千対
出典:「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」2013|厚生労働省より

第1子の出産年齢|35~39歳は16.6%


続いて、第1子の出産年齢に着目してみましょう。2023年のデータでは、「第1子」を出産した女性のうち35~39歳で出産した人は、全体の16.7%でした(厚生労働省の人口動態調査による)。概ね6人に1人ほどとなります。これが「第2子」の出産年齢となると、同じく2023年に出産した女性のうち、35~39歳で第2子を出産した人は全体の26.9%となります。

この数字を多いと感じるか、少ないと感じるかは、おひとりずつ違うかもしれません。とはいえ35歳を過ぎたあたりから妊娠率がさがってくることは事実です。

女性の卵子はあなたが生まれる前に一度卵巣で作られるだけです。他の細胞のように細胞分裂で数を増やすことができません。そのため加齢にともなって数は年々減少しています。さらに「卵子の質」も残念ながら低下します。排卵が行われても染色体異常があったり、流産してしまったりすることが増えてしまいます。卵子の老化は概ね35歳ぐらいから始まり、40代での自然妊娠の割合は5%程度にまで減少してしまいます。

ところで高齢出産って何歳から?

医学上の高齢出産には定義があります。35歳以上の初産を「高齢出産」と呼びます。先ほどお伝えしたように晩産・晩婚化が進む現代では、初産年齢ももちろん上がっています。周囲に35歳以上で初産を迎えた女性も多いのではないでしょうか。とはいえ女性の体の仕組みが変わるわけではありません。35歳を過ぎると胎児の染色体疾患・母体の異常などのリスクはあがっていきます。妊娠を望むかたは、年齢を踏まえた準備が必要です。

医師の観点から準備としてできることは大きく分けて2つあります。まずは身体の調子や女性ホルモンのバランスを整えることです。妊娠はもちろん女性の健康を守るためには、女性ホルモンのバランスがとても重要です。女性ホルモンのバランスによって生じることもある、生理不順・PMS(月経前症候群)・冷え性・不眠・肌荒れなどの体からのサインを見逃さないようにしましょう。女性ホルモンのバランスを維持するためには日頃から

などがとても大切です。

妊娠に向けた準備としてもうひとつ、妊娠率が少しでも高い=年齢が若いうちに卵子を採取し凍結保存することで、将来の不妊治療に備える「卵子凍結」もあります。将来的に不妊治療を選択する場合に、凍結卵子を用いることで不妊治療の成功率を大きく左右する可能性があります。

ただし、卵子凍結には年齢制限があります。採卵は40歳未満・凍結卵子の利用は50歳未満が目安となっています。

37歳での卵子凍結、実際の成功率は?

卵子凍結後の妊娠成功率は、

様々な要因の影響を受けます。一般的に、凍結時点での年齢が若いほど成功率が高くなります。

凍結した卵子は融解して利用しますが、融解した時の生存確率と、その後の受精率を見てみると

凍結卵子融解後の卵子生存の確率:80~95%

融解後の卵子に精子を注入した場合の受精率:60~80%

このような数字になります。

さらに質が良い受精卵が確保できた場合に出産できる確率を見ていきます。受精卵10個当たりの確率となります。

年齢 出産率

(凍結卵子を融解後に質が良好な受精卵が確保できた場合※10個あたり)

30歳代前半までは比較的高い成功率が期待できる一方、35歳以上では低下します。また、凍結する卵子の数が多いほど、妊娠の可能性が高まります。

参考:グレイス杉山クリニックSHIBUYA 卵子凍結における妊娠/出産率

判断に迷ったら、まずはAMH検査から

卵子凍結というとハードルが高いと感じるかたもいらっしゃると思います。将来の妊娠に備えていまできることのひとつに「AMH検査」があります。AMH検査とは、AMH(アンチミューラリアンホルモン)という女性ホルモンの一種の値を調べる検査です。血液検査で卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかを調べることができ「卵巣年齢が分かる検査」といわれることもあります。

ひとりひとりの身体の卵巣の様子には個人差があります。同じ37歳の女性でもAMHの数値にはばらつきがあるものです。まずはご自身のAMHの値を検査することで妊娠の可能性やご自身の卵巣の様子を数値化し、理解することができます。

グレイス杉山クリニックSHIBUYAでは、検査結果は当日30分〜1時間後にお伝えできます。当日お時間がない方は、もちろん後日の診療でお伝えすることも可能です。結果の紙をただお渡しするのではなく、その値をどう捉えていただくかを医師からご説明しながらお伝えさせていただいております。わからないことや気になることがあれば、その場で質問してください。 

検査自体は、月経周期によらずにどの時期でも可能です。血液検査ですので少量の血液を腕から採取します。もしもピルを服用されている方は通常時より値が低めになるため、正確な値を知りたい場合は、1ヶ月服用をお休みしてからご来院いただくことがおすすめです。

初診予約はこちら▶

今のあなたが“間に合っている”かどうか

37歳前後になり「もう遅いかも?」とご質問いただくことも多いのですが、とはいえ一概に年齢だけで判断できるものでもなく、パートナーの有無や将来の妊娠計画は違うものです。ご自身の状況に合った選択をするためにもAMH検査で現在の状態を可視化してみるのはいかがでしょうか。いま妊娠を考えているかた、または将来妊娠を考えているというかたは、早めに妊娠出産の準備を始めてみてくださいね。

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