最近、女性の選択肢として注目を集めている「卵子凍結」。凍結するときの保存期間や費用、その後、実際に使うまでの流れをみてみましょう。
卵子凍結は、卵子を凍結して保管する技術で、体外受精の流れの一部を先取りして行うものです。具体的には、若いうちに自分の卵子を保存しておき、その後、必要になったときに解凍し、体外受精で使用するものです。安全性も高く、採卵時の卵子へのダメージも少なくなっています。そのため、将来妊娠したいと考える女性に寄り添うサービスとして、今、大変注目されています。
卵子凍結については、こちらの動画も参考にしてください。

通常の不妊治療における採卵・保存と方法は大きく変わりません。
まず採卵前に複数の検査を行います。ホルモン値などを調べる検査、卵巣機能を調べるための経腟超音波検査などがあります。
卵子凍結は、一度により多くの卵子を採取するため、排卵誘発剤を使用することがほとんどです。卵子が十分に成熟したタイミングで、経腟超音波で卵胞の位置を確認しながら膣経由で針を刺し、卵子を採取します。この際、クリニックによっては麻酔を使った処置も可能です。
その後、卵子を特殊な溶液に浸し、超低温の液体窒素で凍結し保存します。
卵子の凍結保存には費用として、初期費用、保管費用(年単位)などが必要となります。クリニックによっては、月額払いプランがある場合もあります。
凍結卵子の保存期間は、1年ごとの更新で保管するクリニックが主流となっています(保管専門サービスもございますhttps://gracebank.jp/)。
また、実際に使用することを考慮して、保存期間の最長は満50歳の誕生日など、クリニックによって決められた期限があります。
将来、凍結した卵子を使用する場合、パートナーの精子が必要となります。パートナーが決定した後の流れは以下のとおりです。
卵子の融解…凍結した卵子を溶かします
受精…融解した卵子とパートナーの精子を受精させます
培養…受精卵を胚移植ができる段階まで管理し育てます
胚移植…受精卵を子宮の中へもどします
妊娠判定…子宮にもどした受精卵が着床し、妊娠しているかどうか、血液中のhCGという着床後に胎盤になる部分から分泌するホルモンを測定し、判断します
凍結した卵子を使用して妊娠するまでの順調な流れは、上記のように進んでいきます。また、卵子の融解から胚移植までは、クリニックごとに決められた料金がかかります。
ここで気になるのは、凍結した卵子の妊娠確率ですね。その前提として、まずは、自己卵子と提供卵子による出生率の比較というデータを紹介します。
※自社HPより内容抜粋(https://grace-sugiyama.jp/about_freezing)
グラフの赤い線は、自己卵子による出産率です。妊娠する力(妊よう性)は、30代半ばあたりから急速に低下してしまいます。一方、青い線は若いドナーによる提供卵子、同じ母体年齢でも、若い卵子ならば妊よう性を高く維持できるのです。
以上のことをふまえると、自分の卵子が若いうちに凍結保存しておくと、妊孕性の高さを維持することが期待できます。
ここまでご覧いただいたように、卵子凍結を決める場合は、卵子凍結した後の、その後の「保管の流れ、卵子を融解する流れ」まで抑えておくことが大切です。
特に、若いうちに凍結した卵子で体外受精を行うと、将来妊娠する可能性が高いという事実は重要です。ですから、卵子凍結すると決断したら、なるべく早く保管にむけて行動してみてください。